私はメンズエステで３店舗働いたことがあります。お店によって、それぞれルールや方針は全て違いました。

不安要素で大きいのが「自宅に知らない男性を入れるような感覚」というところです。 事務所は同じマンション内にあるわけではないので１対１での状況です。

出勤についてですが、ルームというマンション１室を借りているため、その日によって出勤場所が変わるということが多かったです。マンションに不特定多数が出入りすることが禁止されていることから、部屋のカギが違う場所に保管されていて、取りにいってからの出勤になることもありました。日によって違う場所に行くだけでも体力は使います。 出勤してからは、前回使用した女性がタオル等を干して退出するので、まずは取り込みからスタート。お部屋の準備をして、待機もしくはお仕事がスタートされます。 「インターホンでお客様の顏を確認できる」と説明がありましたが、実際は下を向く人が多く認識するのは難しかったのが実際のところです。 ドキドキしながら、扉を開けて対面したときにやっと安心できる反面、大きい声であいさつなどされてしまうと、近隣は一般住民なので不審がられてしまいます。 ルーム内に入ってからは自分自身でお客様のご精算。 お釣りのために自分でお札や小銭の準備が必要だったお店もありました。

清算後、お客様にはシャワーへ入って頂くのですが、貴重品などを置いて行かれて後日談で、「女の子に抜かれた」というクレームもあったので、荷物を持ってシャワーへ誘導するのも一苦労です。 シャワー後は、紙パンツを履いて戻ってきてもらわないといけない中、履いてこられずに戻ってくるお客様も多数おられました。

施術を初めてから「抜いて欲しい」と言われることが１番多かったです。 男性側のメンエスの利用目的は「風俗よりも安く‘‘抜き‘‘や‘‘本番行為‘‘ができるよう駆け引きを楽しむ」という事がハッキリわかってしまいました。結局は「口説けるか」が楽しみのひとつだと思います。お店の届出の内容によっては法律に触れることになります。しかし、実際のお店の内容は入店時教えて頂いていません。 お願いされてしまうと断わることも気まずくなりますが、ニュースやネット記事で摘発されている記事を読み、仮に、そういった事で摘発されてしまうと、親に連絡がいってバレてしまったり、捕まってしまうのではないかと不安を抱えながら働いていました。 もちろん、私はお断りしていましたが。

１日を終えて、最後には自分のお給料と、お店に渡すお給料を分けて集計を行います。 そして、お部屋の片付けがあります。使用したタオルなども洗濯し、干してから帰らないといけないお店もありました。 最終的には仕事を終えてから片付けで１時間以上はルームにいないといけません。 送迎は必ずあるわけではなく、深夜に働いていた時には夜道を一人で帰る事もありました。

１店舗あったのが「お客様のお支払額の50%がお給料です」とありましたが、仮に20000円のお支払いでしたら10000円のお給料。お店がイベントで15000円で案内にすると、お給料が7500円になるお店もありました。確かに50%ですが、良心的ではないなと思いました。

今、お話した以外に、もちろん、全て悪い事ばかりでなく負担が少なかったりなどはありましたが、それ以上に不満が重なり、負担の少ない所で働きやすいお店を探し面接に来ました。